まだ見ぬ、オセアニア そして......
「たった一年で世界を見ようだなんて無謀すぎる。」そう気づいたのは南米in。
練りに練ったこの一年計画。そう!私のエアーチケットの有効期限は一年。
そしてこの時点で私は南米、オセアニアを残していた。
アルゼンチン、ブエノスの宿で一晩きっちり悩みきり、
翌日私は、この上ない潔さでオセアニア行きはあっさりと捨て、
残りの3ヶ月、南米に全力を注ぐ事に決めたのでした。
だってオセアニアは高すぎる!
私のやりたい事と私の財布事情はどうみても不釣合いだったし、
この濃ゆーい南米を流すなんてできなかったしね。
そんなわけで私を乗せた飛行機はシドニーの上空をはぴゅ~っと通り過ぎたのでした。
そして南米を終えた今、FOXくんとの世界一周もどうやらこの辺で終了ということ。
どうにかここまで寝込む事もなく、首絞め強盗にも出くわすこともなく、
FOXくんをここまで失くさなかった事だけでも一安心、一安心。
そしてようやく先送りにしていた難しい宿題にやっとこ取りかかっている次第なのです。
しかも、ここインドで…。
というのも、しょうこりもない私は、帰りを待つ家族を尻目に、
またしてもアジア上空を通り抜け、ここインドに降り立ってしまったのだ。
今、こうして終わってもいない旅のまとめのようなものをダラムサラの霧の中で考えている「私」を、
数ヶ月前の「私自身」も想像していなかったわけで、自分の掌にも収まらないこの流れについて考えてみたりしている。
「旅ってなにものだろうねー。」
そんなことを数百回繰り返しているが正直なところ、まだわかっていない。
というのも、私の中で言葉にできる程、この一年の出来事全てが熟成されていないし、
そういった「答え」を求めるような過ごし方をしていなかったもの!
「ジャッジしない、チョイスしない、とにかく味わえ!」こんな感じに。
日本でぬくぬくと育った頭でっかちの私にとってそれすらハードな事であって、
必死でインプットした色鮮やかな364の珠玉のストーリーの答えは、
私の未来に棚上げしちゃったのである。。
そんなわけで無事一年を過ぎた今、こうして目の前の風景に目をやりながら
あれこれ悶々と考え始めたのだ、ブログのためにね。
霧に包まれたダラムサラ。
目の前にはやせこけた牛が草を食べ、今日も老婆は気だるそうに鞭をふるう。
一時間やそこらじゃ変わらないのんきな景色。
その牛の周りの霧だけがものすごい速さで輪郭を変える。
臭い。暑い。ナマステ。日本人デスカ~?。マニーマニー!。観光客プライス。
匂いが違う!、言葉が違う!文化が違う!人種が違う!
そこを歩けば私は完全な異物であって、そこにどんなに馴染もうがその事実は変わらない。
極寒の地で自分の生身の体温を体感するように、対極にあるものの中で自分の外枠がひりひりと際立つ事がよくわかる。そして私はその「ひりひり感」がなんとも好きなんだなぁ~。
そう!それかもしれないね!
異国の地の原風景の中で私は「自分の在り様」を体感し、確認していたのかもしれないね。
だって日頃、日本で慣れ親しんだものに同化した生活の中で、
果たしてここまでひしひしと身に染みて感じれることができるだろうか。
「旅」 それは大それた響き。
「自分を変えたい?」「長年の夢の実現?」
しかし旅にそんな即効性はないと思うし、果たしてそんな実態があるのかな。
道は続いている、それを辿るだけのこと。
私自身は当初よりそんなに旅に肩入れしていないし、この一年に執着するつもりもない。
けれど、364日知らない原風景に身を置くこと、その行為一つ一つが、
結果的に旅を続ける原動力を作っていたのかもしれない。
いうなれば、旅の精力は使いながら、同時に作っていたのだ。
そういった意味で私の内部はとってもシンプルだったし、
そしてそんな私自身を案外気に入っていたんだろな。
こうしている間に私は次の地を夢想する。
私が南米にいる頃インドを思うとき、
毎度ぽっかり浮かぶひとつのシーンがある。
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2008.10.2 快晴 (日記より)
AM 6:30 ヨガ帰りのいつものチャイ屋にて。
リシュケシュの緑の濃い山道、大音量のマントラが流れ出す。
陽のあたった道に一つの黒い影が転がり落ちる。
マントラに合わせ黒い影は人となり、どうやらダンスを踊っているらしい。
体からスムーズに流れるリズム。
乞食である彼から一流の清清しさを感じてしまう。
こっちを見た!手を振ってきた!
「おいで、おいで。一緒におどろう」
時が止まる……
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P.S 私を無事ここまで送り届けてくれた全てのものに感謝!!
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